料理ができるかいなか

学生のころ、友達に趣味何と聞いて、料理と返ってくると、うわっ、モテるやつ来たよとか内心思っていた。趣味が料理なんてモテたくて言う以上の何者でもないだろうと思っていた。まあしょうがない。少女漫画も女性雑誌も料理ができる女はモテるという先入観を子どものころからしっかりと植え付けていくし、実際料理ができる女はモテる。

 

残りものでパパッと何かを作れちゃう女は中でもレベルが高い。彼女たちは、それができることによって、冷蔵庫の残り物を瞬時に分析、どのレシピが適用可能か判断する力を持っていると証明しているのだ。分析力と判断力の高さをここぞとばかりに見せつけつつも言葉では多くを語らないのがそういう女性だ。たいてい味で勝負とばかりににっこりとお皿の上に綺麗に盛り付けらた一品をそっと提供してくる。相手が同性だろうと異性だろうと関係ないのだ。相手が誰であったとしても残り物を使ってレベルが高い一品を提供できるという彼女たちの自身も、おおよそは、恐らくは、料理自体のクオリティも高いのだから。

 

そんな女性にあこがれて、料理教室に入会する女性は何人もいる。ただ、料理教室でせっかく学んだその知識も技術も、私生活で生かさないと錆びきってしまう。行っただけ満足する行ったっきり症候群に陥る友人を今までに何人か目にしてきた。そもそも家で料理をしない人たちが料理教室に行けば料理をできるようになるなんて考えるのは甘い。料理をできるようになる前に、彼女たちは料理をするようにならなくてはいけない。ピアノも水泳も、すべての習い事は日々の練習が大切。分かっているはずなのに、料理となるとそんな基本的なことが抜け落ちている人がなんて多いことか…

 

まあ、とにかく料理は多くの男性を惹きつけるし、多くの女性はその重要性を年齢と共に実感するようになる。かくいう私もそうだという話をしたかったし、本来ならここからが本題なのだけれどもう寝る。